映画『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』は観るべきか?レビュー・感想

※この記事は後半から少しネタバレを含みます。

今年、うる星やつらがTVアニメ化されるんですってね。

私が生まれるより前の作品が、時代を超えて私の子供が生まれてからまた放送されるっていうんだから、こりゃレビューしないわけにはいきません。

『映画』と『うる星やつら』・・・、とくればタイトルでもうバレバレですが、『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』です!

この記事では、映画好きを語るうえでは外せない『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』について書いていますので、是非最後まで読んでいって下さい!

目次

うる星やつら2ビューティフィル・ドリーマーは見るべきか?

趣味を映画鑑賞と言ってる人は観ましょう!

うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーを見ないで映画が好きと言ってる人は、『見当違いもはなはだしい、背の立つところまでしか海に入ってないのに、オレは海を知ったと公言しているようなもの』と私は思います。

何を隠そう、この映画『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』はあの第83回アカデミー賞で撮影賞・視覚効果賞・音響編集賞・録音賞と数々の賞を総なめにしたインセプションという映画に多大な影響を与えたとか噂され、一説にはパクられたとも言わしめるような日本が世界に誇るSFジャパニメーションの金字塔的な作品なんですね。

というか、夢がテーマになった作品はインセプションにしろ、まどか☆マギカ叛逆の物語にしろ、最近では鬼滅の刃無限列車編でも、ご多分に漏れず『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』のパクリって言われるくらいなので、どれだけ先駆けでセンセーショナルな作品だったことかが伺えます。

なので観ましょう!

そして、ご自身で確認して下さい。

本当にパクられてるかどうかを・・・。

うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーを簡単に紹介

言わずと知れた高橋留美子さんの代表作『うる星やつら』を押井守監督が押井ワールド全開で映画化した、うる星やつら劇場版シリーズの第2作目の映画です。

1作目のオンリー・ユーも押井守さんが手掛けてますが、2作目が面白いというターミネーターパターンの映画です。

いや、こっちの方が先なので、ターミネーターがうる星やつらパターンだったって方が正確ですね。

因みに、私は原作ファンではないのでこの作品が大好きですが、原作ファンからすると『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』は原作レイプだとして非難し、高橋留美子さん自身も否定的な評価を下しているとかいないとか。

大まかな内容としてはオーソドックスな3部構成になっていて、

  • 序:繰り返す文化祭前日
  • 破:真実への気付きと、世界の崩壊
  • 急:夢からの脱出

こんな感じですね。

約100分という短さと典型的な3部構成で、とても観易い映画となっており、それでいて哲学的で文学的で時にはSFチックと、これ1本でポップコーン3杯イケるわってくらい盛り沢山な内容です。

私の好きなシーン

真実に気付き始めた温泉マークのサクラ先生への問い

『もし亀を助けたのが太郎1人で無く村人全員だったら?村人全員が竜宮城に行ったらどうなったんでしょうね?』

タクシー内で無邪鬼がサクラ先生に言ったセリフ

『人間ってそれ自体がええ加減なのもんなんやから、時間がええ加減なのも当たり前や。きっちりしとったら、それこそ異常でっせ。確かなのは、こうして流れる現在だけ。』

終盤、無邪鬼があたるに言ったセリフ

『蝶になった夢を見た男が目を覚まして、果たしてどっちの自分がホンマやろ?もしかしてホンマの自分は蝶が見てる夢の中にいるんちゃうやろか?』

夢から脱出する際、あたるがちびラムに言ったセリフ

『好きな人を好きでいる為に、その人から自由でいたいのさ』

実に哲学的で文学的ですね!

尚、4つ目に書いたセリフがファンから原作レイプとされる評される最大の理由だそうです。

確かに、あたるがラムを好きって口にするのは、原作を読んだことのない私ですら、ちょっと引っ掛かりますからね。

あとは手法的な部分ですが、文化祭前日から話がスタートし、映画の最後のシーンも文化祭前日、エンディング曲は恋は“ブーメラン”。

このループ匂わせエンドは今でこそ手垢のついた手法ですが、1980年代に既に取り入れているってのが素晴らしいですよね。

また、夢オチという禁じ手とも言えるような終わらせ方を、ここまで見事に昇華させた押井守さんの手腕には、もう脱帽を通り越して脱頭です。

うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーが後の作品に与えた影響

まあ、ネット界隈で話題になっている話を紹介させて頂きますが、

  • 夢を作る
  • 夢から脱出する
  • 夢から脱出できたか分からない終わり方

この辺がインセプションの設定と被るところではありますね。

落っこちたら夢から覚めるって、それ“キック”のことやんって。

まどマギも鬼滅も大枠ではこんな設定が入ってますし。

とは言え、夢の世界を扱う作品においては、この辺の設定は避けられないものもあるでしょうし、ある意味早い者勝ちの勝負で一番を取った証ってことなんでしょうね?

因みに、ビューティフルドリーマーはU-NEXTで無料公開されているので興味があったら・・・、ってコレ2020年に公開された押井さんが原案を務めた方のビューティフルドリーマーやないかいっ!

“ビューティフルドリーマー”て言葉、どんだけ気に入ってるんでしょうね?

うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーのセリフを引用したシーンが入っているとからしいので、うる星やつらの方はTSUTAYAで借りて、観終わったらU-NEXTでこっちを鑑賞するのも良いかもしれませんね。

今なら31日間無料です!

是非、哲学的でぶっちゃけ良く分からない押井ワールドを堪能しましょう!

ではまた(^^)/

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